こんにちわ!
クリエイション江口の北川です。
今回のブログは、『木』について思うところを書いてみようと思います。
日本人は、やっぱり『木』がお好き。
クリエイション江口では、木造の新築住宅を建てます。その過程で当たり前ですが、いろいろとお客様と打合せをします。
その中で、
「部屋のどこかに木(無垢材)を使えないかなあ」 とか 「木(無垢材)をみせられないかなあ」 とか 「床に使うフローリングは、無垢のフローリングにできないかなあ」
という要望が出ます。
下のパースは、実際に今計画している若いお客様の新築住宅です。
※リビングの天井は勾配天井にして、無垢材の梁を見せたい。
※リビングの前と玄関の前にウッドデッキ、手摺を希望。 手入れや劣化の少ないエクステリア材(アルミ材)を使用するのではなく、無垢材を床や柱、梁に使用したい。
無垢材を使うのはいいのですが、無垢材を使用すると必ず手入れが必要になります。
コンクリートや鉄骨、アルミ材などと違ってやわらかいので、凹みや傷は付きやすいですし、塗装をすれば、確かに長持ちしますが、2,3年で色落ちや剥がれがでてきます。
けっこうメンテナンスは大変だと思いますよ。
そういう日曜大工的なことが好きな方にはおすすめですが。
今までも新築住宅を建てる際、こういう要望などは打合せの中であったのですが、最近の若いお客様の住宅を計画していても出てきます。
若いお客様は、無機質でシンプルな建物が好みなのかと思いきや、案外、木を使うことや見せることにこだわるなあという印象です。
今はインターネットの時代です。
若いお客様は情報の収集が非常に速いです。好みの住宅の写真をネットから見つけて、打合せの際に見せてくれます。
その際、必ずと言っていいほど、住宅の外部や内部に木(無垢材)を使った写真を見せてこられて、『こんな風にできますかね~』と相談してきます。
たしかに私から見ると、木はやさしさやぬくもりを感じます。また、以前ブログに書いた 畳 同様、落ち着くし、癒される感があります。
私としては、賛成なのですが。
今の若いお客様は『木』にはあまり興味なんかないと思っていたのに、意外な印象を受けます。
また調べてみると、『木』にはさまざまなメリットや効果があります。
簡単に紹介すると、
1. 木の香りの癒し効果
ほとんどの樹種において、快眠・ストレス軽減・脈拍抑制・冷えの軽減 という効果があるそうです。
ヒノキにおいては、加えて 高血圧抑制・疲労感の軽減・鎮静・脱臭作用・抗菌・防蟻もあるそうです。
2. 地球にやさしい二酸化炭素排出量の削減
温室効果ガスである二酸化炭素を吸収し、貯蔵します。
3. 地域の材を使って地域経済の活性化
産地における林業の生産活動を活発にし、雇用の機会を創出します。
それと、木材は火に対して弱いイメージがあると思いますが、現代では技術の進歩によって、十分な火災安全性を確保できるようになっていますし、
様々な構法や構造があり、私たちが想像している以上の建物を建てられるようになっています。
木にはいろいろなメリットがありますが、私たちは木造住宅を建てるにあたり、やっぱり 癒し効果は大事だなあと思います。
せっかく苦労して建てて、何十年もその家に住むわけですから、毎日 どんな時でも癒される家がいいですよね。
今年行われる東京オリンピックのメイン会場『国立競技場』にも国産の木材がふんだんに使われていますよ。
最後に、人それぞれ 癒され方は違うと思いますが、古来からある 『木』というものを日常の中に取り入れるのもいいんではないでしょうか。