理想の生活は、平屋建!?

みなさん。こんにちわ。

クリエイション江口の北川です。

石川県でもサクラの開花の話をちらほら聞くようになりました。

こんな世の中だからこそ、明るい話題が嬉しいです。

 

憧れは・・・やっぱり平屋建??

さて。

突然ですが、みなさんは、平屋建ての住宅についてどのような印象を持っていますか?

新築住宅を建てる際には、平屋建てにしたいと思いますか?

それとも、やっぱり住宅は2階建てがいいですか?

一概には言えませんよね。 敷地や予算の条件などがありますから。

 

住宅を建てる敷地が十分に広いのであれば、平屋建てでもいいですが、建てる敷地が狭ければ、どうしても2階建てにしなければ、必要な部屋の確保ができないですからね。

 

また、広い敷地(土地)となると、それだけお金もかかりますし、あまり敷地にお金をかけると建物にかけるお金が無くなってしまいます。お金にも限度がありますし、バランスよく敷地と建物に分けて計画するというのが常識ですよね。

 

また予算の面でも、平屋建ての住宅は、2階建ての住宅に比べて割高になります。

 

建物の坪数が同じであれば、基礎の面積と屋根の面積は、2階建てに比べて平屋建てのほうは2倍になります。  単純計算ですが・・。

 

ですから、よく住宅の金額を話す場合、『 坪いくら? 』という言葉を耳にすると思いますが、2階建ての金額に比べて平屋建ての金額は、2~3割ほど高いと思います。(もちろん、それぞれの会社さんによって違うと思いますが。)

 

結果、平屋建てにするには、土地にも建物にもお金がかかるわけです。

 

若い年代のお客様は、新築の住宅を計画するとき、平屋建てがいいか、2階建てがいいかということはあまり考えないと思います。当然、2階建てということを前提に考えると思います。

 

でも、私も年齢を重ねるごとに平屋建てのほうが楽だし、生活しやすいなあと思うようになりました。

 

話は変わりますが、私の家は、築70年ちょっとの昔の木造住宅です。

もちろん、2階はありますが、私はここ20年ほどは1階部分だけで生活しています。2階に上がることはほぼありません。

しかし、親はまだ2階の部屋で寝ています。80歳前後です。

階段を上がるというより、今はよじ登ると言ったほうが正解かもしれません。

『足があがらない』とか『こわい』とか『降りるときにはすべって落ちそうになる』とか、まあ文句を言いながら、毎日2階の生活をしています。

こういうことを言いながらの生活はどうなのかなあ と思います。

何年も前から、『2階からおりて、1階の部屋で寝ろよ!』ってさんざん言ってきましたが、1階で寝る気配がまったくありません。

長年生活してきたスタイルを変えたくないのでしょう。

 

今、親を見て私はそう言いますが、私たちも必ずそうなると思います。階段が上がりずらくなるんです。

 

以前、年配のお客様の住宅を建て替えました。もちろん2階建ての住宅です。

でも実際の生活では、2階は使いません。ほとんど1階で生活できるような間取りです。

 

将来のことも考えて、理想の住まいに

じゃあ何のための2階なの? と思ったら、子供や孫が里帰りした時のための2階だそうです。1年のうち何日かだけ使用するだけです。

ですから必要以上の広い住宅になるわけです。

贅沢というかもったいないというか。お金に余裕があればこういう考え方もありかな とは思いますけど・・・・。

 

ずっと生活していくにはとても楽だけど、建てるときには、お金がかかるというのが平屋建ての住宅です。

建てたくても建てられないのが実際のところではないでしょうか。

ですからある意味、私が思うには理想の住宅のかたちなのです。

 

お客様は皆、理想を追い求めて住宅を建てられます。それが平屋建てであろうが2階建てであろうが同じです。でもそこには現実問題として、予算の問題がでてきます。

理想のためにいくらでも予算をつぎ込むというお客様はほとんどいません。

 

最後に

私たち、住宅を建てる仕事に携わっている者としては、どういうスタイルの住宅であろうとも、完全な理想の実現とまではいかなくても、それにできるだけ近い住宅、生活空間を提供できるよう努力していきたいものです。