薪ストーブってホントにあったかい?

ゆらゆら揺れる炎。いつまでもぼーっと眺めていたいですね。
寒い冬に使える便利な暖房器具はたくさんありますが、そこであえて手間のかかる薪ストーブを設置したい!
最近はリフォームでも新築でも、設置件数が増えています。そしてご主人様主導のことが多いようですね。
こだわりはじめるとキリがない、奥深い薪ストーブの世界。
今回はとりあえずの疑問、「本当に暖かいのか?」ということにフォーカスして記事を書きたいと思います。

①輻射(ふくしゃ)式
薪ストーブで暖かさを感じる仕組みは二つあります。
一つ目は輻射熱。放射熱とも言いますね。これは薪が燃えた時の熱エネルギーが強い赤外線となって放出され、空気や人の身体などに直接届きます。包み込むようなやわらかい暖かさが特徴です。
この熱は壁やガラス、家具や柱にも吸収されて、その熱が留まる性質があります。そのため、輻射式のストーブは火が消えた後も穏やかに放熱し続けるので、部屋全体が優しい暖かさを保ちます。

②対流式
二つ目は空気の流れ(対流)を利用した暖房方法です。
通常空気は温度の高い場所から低い場所へ流れる性質があります。薪ストーブが下の冷たい空気を暖め、その暖まった空気を上へ向かって発散し、部屋の中を対流して全体を暖める方式です。
こちらのメリットは素早く均一に部屋を暖めることができるということです。

薪ストーブには輻射式と対流式、また輻射式と対流式が組み合わされたものもあります。
どれも暖かさはそれほど変わらず、体の芯から暖まりますよ。
薪ストーブは火をつけてから1時間ほどで室内が適温になることが多いようです。また就寝前に薪をくべた場合、2時間ほどで燃え尽きますが、ストーブ本体の蓄熱は数時間かけてゆっくり冷めていくため、朝でも部屋はそれほど冷え込みません。

ではどのタイプがご自身のおうちにベストなのか?
それは間取りや設置場所になどによっても変わってきますよ。

③間取りに応じた選び方
輻射式の薪ストーブの場合、その仕組みを考えると、部屋の中でも最も障害物の少ない場所に設置するのがよいです。もし全方位に放射する薪ストーブであれば、部屋の中央に設置するのがベストです。
ただし現代の住宅事情を考慮するとそれは難しいですね。
そのため多くチョイスされているのは、壁面に背を向けて設置するタイプです。背面は壁になってしまいますが、前面と左右180度へ熱を伝えることができ、家具のレイアウトや生活動線も確保しやすいメリットがあります。
またコーナーに設置するタイプもデッドスペースを有効活用でき、邪魔になりません。
さらに対流式の場合は輻射式に比べて壁に近づけやすくなります。

このように薪ストーブを選ぶ基準はご自身の好み以外にその住宅の間取りや断熱性能など、様々ありますので、総合的に判断して決めることが重要になってきます。
住宅の条件とマッチしていれば、とっても暖かくて快適な冬を過ごせますね♪

薪ストーブが気になるけど、実際どれをどこに設置したらいいのか迷った時は、クリエイション江口へ気軽にご相談ください。